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プロンプト管理 ​

プロンプトは、DuRT の AI(LLM)サービスに与える指示文です。毎回プロンプトを入力し直す必要はありません。一度保存しておけば、様々なセッションやワークフローからワンクリックで呼び出せます。DuRT はプロンプトを 5 つのカテゴリに分類しており、タスクに最適な指示をすばやく見つけられます。


プロンプトとは? ​

DuRT が文字起こしテキストを大規模言語モデル(LLM)に送信する際、プロンプト(テキストをどのように処理すべきかを AI に指示する命令)が一緒に渡されます。例えば:

  • 「以下のテキストを自然な日本語に翻訳してください。」
  • 「要点を 3 つの箇条書きにまとめてください。」
  • 「文脈やニュアンスを崩さずに、誤字脱字や文法エラーを修正してください。」

作成したプロンプトは DuRT 内に保存され、ワークフローの各ステップで自由に再利用できます。


5 つのプロンプトカテゴリ ​

DuRT はプロンプトを 5 つのカテゴリに整理しています:

1. 文分割(Sentence Splitting) ​

連続した ASR の出力テキストを、自然な文章や段落に適切に分割するよう指示します。生の文字起こし結果には句読点や適切な文の区切りがないことが多いため、後続の処理を行う前の整形ステップとして非常に有効です。

活用例: 10 分間の会議音声を文字起こしした後、句読点付きの読みやすい文章に自動分割する。

2. 翻訳(Translation) ​

テキストをある言語から別の言語へ翻訳するよう指示します。言語ペアごとに複数の翻訳プロンプトを作成して管理できます。

活用例: 英語のポッドキャストの文字起こしを日本語に翻訳する、または講義ノートを英語化する。

3. 校正(Proofreading) ​

文法エラーの修正、誤字の訂正、表現のブラッシュアップを、元の文脈やトーンを維持しながら行うよう指示します。

活用例: 音声認識エンジンによる誤認識や言い淀み(フィラー)をクリーンアップし、読みやすい議事録を作成する。

4. 要約(Summary) ​

長文の文字起こし内容を簡潔な概要にまとめたり、主要な要点や決定事項を抽出したりするよう指示します。

活用例: 1 時間のチームミーティングから、アクションアイテムと決定事項を含む箇条書きの要約を生成する。

5. カスタム(Other) ​

上記の 4 つに当てはまらない汎用的なプロンプト用カテゴリです。キーワード抽出、トーンの変更、表形式への整形など、多様な目的に使用できます。


プリセットプロンプトとカスタムプロンプト ​

種類説明
プリセットプロンプトDuRT に標準で用意されているプロンプト。日常的なタスクを網羅しており、そのまま利用できます。削除はできませんが、複製して編集可能です。
カスタムプロンプトユーザー自身が自由に新規作成したプロンプト。編集、名前変更、削除が可能です。

TIP

まずはプリセットプロンプトの出力を試し、それを複製して表現を微調整していくのが効率的な作成方法です。


プロンプトの新規作成 ​

  1. 設定(Settings) を開き、Prompt(プロンプト) タブに移動します。
  2. + 追加 ボタンをクリックします。
  3. カテゴリ(Sentence Splitting、Translation、Proofreading、Summary、Other)を選択します。
  4. プロンプトの名前(例:「日英ビジネス翻訳」など)を入力します。
  5. 内容欄にプロンプトの本文(AI に実行させたい具体的な指示)を記述します。
  6. 保存 をクリックします。

保存されたプロンプトは、LLM ワークフローステップですぐに選択できるようになります。

NOTE

AI の出力品質はプロンプトの具体性に大きく左右されます。目的の言語、希望する出力形式、文体スタイル(敬体・常体など)を明確に指定することをおすすめします。


ワークフローの LLM ステップでプロンプトを使用する ​

DuRT のワークフローエンジンでは、文字起こしテキストを一連のステップで処理します。各 LLM ステップで個別のプロンプトを指定できます:

  1. ワークフロー設定画面を開きます。
  2. LLMProcess ステップを見つけます(必要に応じて追加)。
  3. そのステップの Prompt セレクターをクリックします。
  4. ドロップダウンから目的のプロンプトを選択します(カテゴリ別に絞り込み表示されます)。
  5. ワークフローを保存します。

以降、このワークフローを実行するたびに、指定したプロンプトが自動的に適用されます。

IMPORTANT

複数の LLM ステップを連続して配置できます。例えば、最初に文分割ステップを実行し、その出力に対して翻訳ステップを実行するといった高度なパイプラインも簡単に組むことができます。


実用的なシナリオ例 ​

ポッドキャストの翻訳 ​

パイプライン: ASR → 文分割 → 翻訳
文分割ステップで句読点と自然な区切りを整えた後、翻訳ステップで 「以下の英語テキストを自然で親しみやすい日本語に翻訳してください」 というプロンプトを適用します。

会議録の作成 ​

パイプライン: ASR → 校正 → 要約
校正ステップで言い間違いや誤認識を整理し、要約ステップで主要な決定事項とネクストアクションを構造化して出力します。

語学学習用ノート ​

パイプライン: ASR → 翻訳 → カスタム(重要語彙の抽出)
外国語の講義を翻訳した上で、カスタムプロンプトで重要単語とその意味・例文をリストアップします。


効果的なプロンプト作成のコツ ​

  • 具体的に指示する: 単に「翻訳してください」ではなく、「ビジネス文書に適したフォーマルな日本語に翻訳してください」と指定します。
  • 出力形式を定義する: 箇条書きが必要な場合はその旨を明記し、1 段落のサマリーで十分な場合も形式を指示します。
  • 文体とトーンを指定する: 「簡潔で客観的」「親しみやすいトーン」などを指定することで、求めているトーンに統一できます。
  • 小さく試して改善する: 出力結果を確認しながら、指示の表現を少しずつ調整して理想のテンプレートに仕上げていきましょう。

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